子供のおむつを替えていると気になってくることがあります。
それは、おむつからの卒業はいつ?ということです。
なんて悩んだりします。
トイレトレーニングってした方がいいのかな?
でも、どうやればいいんだろう・・・。
今回はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
トイレトレーニングって何歳から
さて、トイレトレーニングですが、2~3歳くらいから始めるのが一般的です。
そして、おむつが外れる時期についてですが、 私が愛用する育児書によると、「2歳から3歳半くらいで外れるが4歳近い子もいる」と書かれています。
ほとんどの子どもが2歳から3歳半までの間におむつがはずれますが、4歳近い子もいます。3歳半になればかなりの子どもが自分でトイレに行き、水を流して出てきます。便の後始末までできるのは、もう少したってからです。
引用:育児ライブラリー「子どもの生活 遊びのせかい」婦人之友社
おむつを卒業するために行うトイレトレーニングですが、
なぜなら、子供の排尿機能の発達には個人差があるからです。
1歳くらいになると、尿が貯まった感覚がわかるようになります(当然ですが、「尿意」であるとは自覚できません)。2-3歳になると、尿をまとめてしっかり出すことが可能になり、1日の排尿回数が6-8回程度になります。残尿もないか少なくなります。しかし、多くの子どもは、この頃は昼夜ともにまだオムツが必要です。なぜならば、尿意を感じたとたんに、反射的に膀胱が縮んで、勝手に尿が出てしまうからです。この反射的な収縮は、本人の意思では止めることができません。スウェーデンの約50人の赤ちゃんの追跡調査研究では、昼間の尿が全く漏れなくなる頻度は、3歳52%、4歳93%、5歳100%、夜間睡眠時の尿が全く漏れなくなる頻度は、同じく17%、63%、87%と報告されています。 (中略)このような排尿機能の発達には個人差があります。早ければ3歳で完成し、遅ければ7-8歳になってもまだ完成しないこともあります。
引用:日本小児泌尿器科学会HP
つまり、排尿機能が発達する時期は、かなり個人差があって、早ければ3歳、遅ければ7~8歳までかかることがあるのです。
ですので、おむつが外れる時期もかなり個人差が大きいということになります。
おむつが外れてからも、排尿機能の十分に発達していないために、おもらしをしてしまう子もいますが、決して叱らないようにしてください。
トイレトレーニングは、子供の排尿機能が発達し、自分の意志で排尿できるタイミングになったときに、スムーズにおむつからトイレに移行できるようになるための準備ということになります。
- トイレトレーニングを始める時期は、2~3歳くらいから。
- おむつがはずれる時期は、2~4歳くらいだが、かなり個人差がある。
- 子供の排尿機能の発達は個人差があり、早ければ3歳で完成し、遅ければ7-8歳になってもまだ完成しないこともある。
- おむつが外れても、排尿機能の未発達からおもらしをしてしまうことがあるが、叱らないようにする。
トイレトレーニングの方法
トイレトレーニングの方法ですが、だいたい次のとおりです。
トイレトレーニングを始める時期はあくまで目安です。
子供の成長を見極めながら始めてください。
「おしっこでたね」と声を掛ける(1歳~)
まずは、おむつ替えのときなどに、「おしっこがでたね」、「すっきりしたね」と声を掛けます。
優しく声をかけることで、
そして、トイレの絵本などを読んで、トイレでおしっこやうんちをするようになるんだよということを教えてあげてください。
トイレの絵本はたくさんありますが、「おとこのこのトイレ」は、トイレの使い方を学べる絵本です。
洋式トイレで座っておしっこする場合はどうする? 立っておしっこする場合は? など、具体的に伝えられる内容になっています。もちろん「おんなのこのトイレ」もあります。
まずは、おしっこやうんちはトイレでするんだよということを教えてあげてください。
- おむつ替えのときなどに、「おしっこがでたね」、「すっきりしたね」と声を掛ける。
- トイレの絵本などを読んで、おしっこやうんちはトイレですることを教える。
トイレに行ってみる(1歳半頃~)
子供がトイレに興味を持ってきたら、いっしょにトイレに行ってみてください。
もし、便座に座ってみたいということなら、便器に補助便座を付けてで座らせるか、おまるに座らせてみてください。
まだ、おしっこをするところまではいかないと思いますが、まずはトイレ見学会とお座り体験会というわけです。
もし、子供が嫌がったり、興味を示さないということなら、また今度ということにしてください。
決して無理強いはしないようにしてください。
おまるですが、私はコンビの「おまるでステップ」を使っていました。
おまるとしても使えますし、持ち手の部分を本体からとりはずして、洋式便器に付ければ補助便座になります。
そして、本体は洋式便器に上るためのステップになるという優れモノです。
ちなみに様式便器に上がるためのステップとして使ったおまるの本体ですが、洗面台の前に置いて、子供が洗面台で手を洗うためのステップとして結構長く使っていました。
トイレトレーニング(2歳頃~)
おしっこの間隔が空いてきて、自分で「おしっこ」と言ったり、お母さんの前でもじもじしておしっこの予告ができるようになったら、トイレに行ってみてください。
トイレに座らせるか、おまるに座って「おしっこどうぞ」、「しーしー」というふうに声をかけて練習してみてください。
それで、おしっこができたらほめてあげてください。
できなかっても、決して叱ってはいけません。
「じゃあ、またこんどね」ということで、次回またチャレンジということを繰り返してみてください。
トレーニングパンツに替えてみる(2歳半頃~)
トレーニングパンツは、おむつから普通のパンツに移行する前のトレーニングとして使うパンツのことです。
普通の紙おむつはおしっこをしても、濡れた感覚が分かりません。
でも、トレーニングパンツは、おむつ離れができるようにおしっこは吸収するけれど、おしっこをしたときの濡れた感覚が子供に分かるように作られています。
ただ、トレーニングパンツに代えたらすごく嫌がる子供もいます。
そんなときは、まだその子にとっては、時期が早いのかもしれません。
そんなときは普通のおむつに戻してあげてください。
あせらず叱らず時を待つ
私の持っている育児書には、「あせらず叱らず時を待つ」と書いています。
ウチの上の息子は幼稚園の満3歳児保育に行かせていましたが、入園当時はまだおむつをしていました。
おむつが取れないことを幼稚園の先生に聞いたところ、
というお返事でした。
結局、上の息子のおむつが外れたのは、入園して2週間目くらいで、お友達がトイレで用を足しているのを見たことがきっかけでトイレでおしっこができるようになりました。
下の娘の場合は、もっと遅くてかれこれ4歳近くまでかかりました。
まとめ
親としては、おむつ替えの手間やおむつ代のこともありますし、保育園やこども園に行かせる前にはおむつをやめさせたいと考えて、あせってトイレトレーニングをする方がいるかもしれません。
(ウチの場合)
ウチのご近所の子の場合です。ご近所に、歩きだすのも早く、言葉が出るのも早い、すごくしっかりした子がいましたが、おむつだけはなかなか外れませんでした。その子を見て、「おむつが外れる時期はそれぞれなんだなぁ」とつくづく思った覚えがあります。
結局のところ、子供の「排尿機能の発達」を待ちながら、ぼちぼちとトイレトレーニングをしながら「こころの準備」をして、最後はその子の「タイミングときっかけ」を待つということになりますす。
「あせらず叱らず”時”を待つ」で、トイレトレーニングをやってみてください。